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全ては人

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秋の休日の散歩は気持ちが良くて、結構な距離まで歩いてしまう。
普段は行かない場所まで来たら、
女の人がミックスのわんを田んぼで離していた。
やばいっ!と思った次の瞬間、
そのかなり遠くにいたわんが、しろをめがけて猛ダッシュ。
うわっ!としろのリードをきつく体に引き寄せるも、
吼えて突進してくる犬はどうしようも出来ず。

しろの顔面20センチのところで、猛烈に吠え付く茶色いミックス。
他人の犬だろうが構わない、思い切りガンつけて「いけないっ!」と、怒声をあげる。
噛み付く寸前の犬が少しひるむ。
犬は気合。だてに学校でしつけ習ってこなかったというのを、身を持って知る。
しかし、リードを強く引っ張られても、しろも恐ろしい形相で応戦中。
凶暴モード全開。売られた喧嘩はいつでも財布出して支払う体勢だもの。
じゃあVISAで、なんてな。
もう血の雨寸前。
ところがその飼い主は駆け寄ってくる様子も無く、のんびりとしている。
頭に来たから、
「呼び戻しも出来ない犬を放さないで下さい!!!」と、
思い切りどすの利いた声で叫んでやった。
すると「でもうちの子は臆病でなんてことないですから」なんてもごもごしながら、
まだこちらに来る様子も無い。
臆病な犬がしろの顔先20センチで歯を剥いて吼えるかっての。
むかついて飼い主をガン見してやったら、ようやくこちらに来る。
もうそののんびりとした自分本位の様子に腹が立って仕方なかった。
こんなアホな飼い主が避妊もせず生まれた子犬をゴミ捨て場に捨てるんだ。
「どうもすみません」といいつつも、
最後までリードをつける事なく、私が怒りまくって立ち去った後振り返ると、
その犬が、通りがかりのウォーキングしている人に絡んでいる。

先生達に教わった。もともと馬鹿な犬は一匹もいない。
だからこそ、馬鹿な飼い主に飼われた犬は本当に気の毒。
全ての人が皆犬好きだとは限らない。
近寄ってくる犬を蹴飛ばす人もいる。
リードを離されて散歩されて、
犬嫌いの人に近寄っていって、蹴飛ばされて痛い思いをするのは犬。
こういう人は、本当の意味で犬の事を思いやってなんかいないんだ。


え?しろはちゃんと呼び戻しが出来るのかって?
そうねえ、例えば散歩中にリードを離して向こうに犬がいた場合、
しろは多分、
「VISAじゃ駄目だったら、AMEXでぇぇぇぇ!!」とか叫びながら、
まだ売られてもいない喧嘩を買いに猛突進して行くと思われ。
呼んで戻ってくる可能性もあるけど、戻らない可能性大。
だから、リードは離しません。って、駄目じゃん。(×_×;)




レッスン。


一度のJP、AG。
所長も言っていたけど、
一度の割りに、トリッキーなコース。
特にAG。
ボックス(四方向に障害が並ぶこと)の箇所が2箇所もあるし、
ハードルから向かうトンネルの入り口も微妙にハードルとずれていたりして、
ちょっと意地悪な感じ。
シーソーからスラロームの入り口も、今までに無いような急な角度。
スピードのある子には、とても難しいコース。
でも、しろはマイペースなので、なんとか完走。
スラも相変わらず。


犬って、2種類なのかなあと思う。

やる気まんまんで、常にはじけそうになるテンションをハンドラーが上手く押さえて走らせる犬。
あとはしろみてーに、テンションをなんとか上げるように努力しつつ走らせる犬。
どちらもそれなりに難しいと思う。

ただ、私みたいに無愛想で根暗な性格の人間には、
テンションの低い犬のテンションを上げるというのは特に難しく感じる。
普段、学校の先生方や研修生が犬の訓練をしていて、
もう天真爛漫に犬を褒めまくるあの「どっから声出てんのー」状態の様子を見るたびに、
私には到底出来ないと思ってしまう気持ちを、どうしても捨てきれない。
きっと、この気持ちがあるうちはまだまだ駄目なんだろうな。

「しろを褒めながら走る!」
と、所長に声をかけられる。
確かにしろを褒めながら走ると、しろのスピードも多少アップする。
スラも声だけで励ますのではなく、心で褒める気持ちで声をかけたら、
なんとなく速くなった気がした。
私か・・・・やっぱり私か・・・
しろのスラも何もかも・・・
なんてことを、また再びざっくり感じたレッスンだった。

しかしなんて難しいんだろう。
コースを覚えつつ、ハンドリングを考えつつ、
その上むつごろうさんを真似てしろを励ましつつ走る、
これを三つ同時にやらなきゃいけないなんて!

しみじみ、アジは奥が深い。
んで、楽しい。
頑張れ、私。



ずっと楽しみにブログを読んでいた方のわんさんが、
今日、虹の橋を渡って行きました。
愛情を持った冷静さで、
静かに送ってあげられるその方の心の強さには、
本当に感服します。
いつか、しろとアジを極めたら、
私もこんだけ強くなれるかな。

奈々ちゃんのご冥福を、祈ります。

burnet hillのパートナーたち
Commented by nuts at 2007-10-22 21:08 x
リードを離せない・・・というか離した事が
ない人です(-_-;)
戻って来ないという絶対の自信があるからです。
ダメじゃん・・・。

すんごい人ですね、放置というか・・・なんというか・・・
元犬恐怖症の私にしたら、犬が離れているだけで
ひぃ~( ̄□ ̄;)こわい~っ!!と思ってしまう事でしょう。
大きさとか臆病とか全く関係ありません。

大人しいから触ってみな、と言われた犬に噛まれた人。

リンク先のワンちゃん、なんて言っていいんだろう・・・。
飼い主の立場で言えば、たまらなく寂しいし辛い。
ワンコにしたら愛情たっぷりで幸せだったんだろうなぁ。
Commented by エドヤマ at 2007-10-22 23:42 x
あ~、いますねうるさいの。
いくら犬好きでも、無駄吠えしたりされるとゴラア!って気になります>アホな飼い主に



Commented by sirorin-rin at 2007-10-23 01:22
nutsさん、
こんばんみ。いつも有難う。
しろは、多分(多分って(ーー;))、他に犬がいない時ならば、
どんなに遠くにいても呼べば来ると思うけど、
(伊達に犬学校に行ってないからなあ)
犬があちらにいて、そこで離したらやばいのですよ。
だから、しろを離す場合は常に回りに気をつけています。
私はSPかっ?ってぐらい、辺りを見回してます。

つかさ、離すのもいい。吠え付くのもいい。
犬は悪くないから。
だけど、私としろが通りかかって、
離している犬に、吼えられて迷惑しているのに、
自分の犬をどうにかしようとしない飼い主は、
問題だよなあ。
人様の迷惑にならないように生きなさいと、
親に教えられなかったのかしら・・・

最近、ずっと見ていたブログのわんさん達が、
こぞって病気になったり、亡くなったりで、
ブログ徘徊が辛い状況。
でも確かに、nutsさんの言うように、
奈々ちゃんは幸せだったと思います。
私もしろに同じように出来るかしら。
それまで生きていれば、頑張るけど。(苦笑)
Commented by sirorin-rin at 2007-10-23 01:22
エドさん、
犬はちっとも悪くない。
だってさー、普通に考えて、
自分が飼い犬と散歩していて、
リードを離したとする。
そしたら、向こうに犬を散歩している他の人がいて、
そこに向かって、自分の犬が突進して行ったとする。
だったら、普通、自分慌てないか??
私だったら、血相変えてしろを追うけど。
普通じゃない飼い主は、たくさんいるのでしょうね。
やっぱ、生ゴミダッシュかな。(爆)
Commented by もかママ at 2007-10-23 18:45 x
居ますよ、我が団地にも・・・。
我が家も同様絶対何があってももかのリードを離してはいけない。
ヤツがノーリードになるときはスクールか競技会、貸切のドギーランのみ!
そんなもかさんが、以前ノーリードのワンに襲われました(信じられないかも知れませんが)
が、犬っこに非は全く無いんですよ。だって犬ですから。
襲われた現場が車がビュンビュン近くを走る公園。当然ゲートで仕切られているわけでもなく。
轢かれちゃったらどうするんですかね・・・。犬っこの命を守ってあげなきゃいけない立場の飼い主が
「あぁ、うちの子大丈夫ですから」だって。
呼び戻し全く出来ないのにいざとなったらどうするんですか?って聞いたら
「いざって何?どんな時?呼び戻しって?」ですって・・・。 
あのワンコが天寿をまっとうできることを祈るばかりです。
>だから、リードは離しません。って、駄目じゃん。(×_×;)
オホホホ、我が家も同じですわ☆
てんてーに悪くて「訓練行ってます」って言えない事が多くて・・・
ごめん、てんてー><
Commented by sirorin-rin at 2007-10-24 00:17
もかままさん、こんばんは!

意識の低い犬飼いって、やっぱり本当の意味で犬の事を考えてはいないんですよね。
呼び戻しも出来ない犬を離していたとき、
道路の反対側の犬に突進して行って、
車に轢かれたらどうしようとか、
思わないんでしょうかね。
何を根拠にそこまで自分の犬を信じられるのか、
自分を信じられるのか、私には分かりません。
だって、私はしろとの関係が、
リードなくして丸々信じられる関係とは、
到底、思っていませんからー(爆死)
学校に行かなきゃ、そこまで分からなかったけどーーー
あいつはまじ、油断ならねえ。

もかちゃんのてんてーの、
思い切り体育会系だった、
あの所長のレッスンを眺める姿勢が忘れられません。
あの所長と奥さん先生のお弟子さん。
きっと素晴らしい先生だと信じて疑いません。
こんな先生達に出会えて、私達って、ラッキー。
(↑最初は散々所長に反発していた。舌の根も乾かないうちとは、
 こういうことをいう。だけど、今は本当に感服してます。
 毛が無くても尊毛してます)
by sirorin-rin | 2007-10-21 18:38 | アジリティー(引退しました) | Comments(6)