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楽しいレッスン

年末の疲れ気味の体に鞭打って、
アジレッスンへ。

先にこの間のお友達が訓練を受ける。
しかし、久し振りに見た友達のわんさんの様子が何だか変だ。
尻尾もだらんと下がっているし、顔つきもぶすっとしている。
しばらく一緒にレッスンをやったことが無かったから、
あの吼えまくり暴れまくりだったわんさんが、
こんな風にしらーーっとした感じになっていたとは知らなかった。
一年前くらいの、私とは何もやる気の無かった頃のしろに様子が似ていた。

「見る感じだと、服従の訓練もそこに繋がるアジリティーのレッスンも、
 わんちゃんにはつまらないものになってしまっているようですね」
と、しー先生。
「良い印象が無いのでしょう」
しばらく、先生自身が友達の犬と服従訓練。
だらだら歩いていて、まるでやる気の無い様子。
「わんちゃんにとって面白くなるように、工夫してやっていけば大丈夫ですよ」
にこりと笑って、がらりと友達の犬と歩く様子を変える。
「犬に取って面白いように楽しいように遊ぶ時には、 
 子犬たちがどんな風に遊ぶかを思い描いて、なるたけ真似て下さい。
 犬と接するときは常に、犬社会の犬達の行動を真似てやることです」
言いながら、友達の犬と歩きながら軽くどついたり、顔の肉を引っ張ってみたり、
ちょっと見た目には荒っぽい感じでからかいながら、服従の訓練。
出来たときには思い切り褒めて、出来ないときには少し厳しくリードを引く。
「人間が思うほど、犬は少し荒いぐらいの扱いでも、
 まるきり荒いとは思わないんです」
そんな感じでしばらく服従をしていると、だんだんと友達の犬のテンションが上がってきて、
顔が笑顔になり、尻尾を振り出した。
動きも機敏になりはじめる。
ほえーーー、と感心して見ていると、
「普段の散歩のコースは何通りかあるんですか?」
しー先生が友達に聞く。
「いえ、ワンパターンです・・・他の犬と会う可能性のある道はどうしても避けてしまうので」
と、友達。
「それを明日から変えてください。知らない道を歩いて、わんちゃんに刺激を与えなきゃ。
 毎日同じ道の散歩は犬だって厭きます。服従の訓練も同じです。
 いつも同じマテ、伏せ、来いだけではマンネリ化して楽しくなくなります。
 ゆっくり歩いたり、速く歩いたり、歩いている途中で伏せをかけたり、
 そしてその間に、こうしたからかう遊びを入れてバリエーションを変えます。
 常に変化を作って、次はなんだろうという、
 犬の意識をこちらに持っているようにすることが大事です。
 普段の散歩でも同じですね。変化、刺激。それが楽しいと思うのは人間も一緒ですよね」
癒し系のしー先生。言うことはすげー。
彼は27歳だそうだけど、精神年齢、いくつだ?

服従を終えて、アジのレッスンへ。
彼女の犬と彼女がどれくらい出来るのか見てみるとのこと。
ハードル二本とトンネルの短いシークエンス。
いい感じでやっているなーと思っていたら、
彼女の犬が、リンクを脱走してしまった。

あちゃー、出たか。
私も見ていられなくて追おうとするものの、
しー先生が声をかける。
「追わないで下さい!放っておく!」
とは言え、やはり足取りはゆっくりだけど追わずにいられない。
前の学校での凄い速さで逃げていく逃亡を見ていたせいもあるから。
このまま大通りまで逃げまくったら・・・などと考えてしまう。
だけど、しー先生は追わなかった。
「こちらがパニくって追えば追うほど、犬は逃げます。冷静になれなくても冷静を装ってください」
言われて、追うのをやめると、
友達の犬はそこらへんをうろうろと歩いて、なんと!先生のもとへ自分から帰って来た。
そして、その後も先生は怒ることなく、
「探検してたのー」と、柔らかく言っただけ。
びっくりした。

「何故、犬が逃げるのかといえば理由があって、
 まず、お母さんがトンネルから犬が出てきたときに目を離して次のハードルを見たこと。
 それで、犬の集中が途切れて余所見をしたわけです。
 もう一つの理由は、今さっきやったアジがあまり楽しくないから、
 ちょっとしたことに気を取られてしまう。
 それを直すには、走っている時は絶対に犬から目を離さないこと。
 そして、アジリティーを楽しいものだと思わせること。そうすれば、逃げることはなくなります」
自信たっぷりに言うしー先生。
「障害物が単品で全て出来るのであれば、もうコースを走るようにしましょう。
 そうすれば、お母さんも楽しくなるし、そして犬も楽しくなってきます。
 大丈夫ですよ。治りますよ」
にっこりと言うしー先生。

彼女はしー先生に出張訓練を依頼していた。
もう一度、家での散歩からやり直したいとのこと。
今までやっていた訓練は訓練で感謝していると彼女は言っていた。
だからこそ、かつては暴れ馬のようだった彼女の犬が、
こんなに大人しくなったわけだし、
でも、もう少し進歩したいと彼女は切実に、しー先生に訴えていた。
おー、と思った。
比較的引っ込み思案で自信なさげな彼女が、少し変ったようだった。
「進歩したいという気持ちがあれば、きっと大丈夫だよ。先生を信じよう」
私が言うと、彼女は元気に頷いていた。

彼女の都合で、二週間ほどレッスンには来れないようだけれど、
きっと次はもっと進歩するような気がする。
私としろみたいに。



さて、私としろのレッスン。

フロントでの走りを練習するために、
フロントスイッチメインのシークエンス。
しろは相変わらず、調子が良い。
だけど、私がまだフロントスイッチでの立ち位置などが把握出来なくて、
ごたごた。
きっと今度の日曜のアジコンはめためたかもしれない。
でも、フロントスイッチに挑戦しますとも。
バックスイッチは基本的に、封印です。
何故なら、しろが速くなったから。
私としろも私達なりの進歩を目指したいから。
しろを生ゴミとして捨てた奴を見返したい。
あんたのぞんざいに捨てた犬は、素晴らしい犬なんだと見返したいから。

面白いと思ったのは、
検分している時に、しろが待てなくなった事。
何よりもマテが得意だったしろ。
マテというかそっぽ向いて寝てるっていうか・・・(苦笑)
それが私が検分しようと、スタート位置くらいでマテをかけて、
検分をし始めて、ふっと見るとすぐ後ろにしろがいる!!!!!
なんだ!なんだ!!!びっくりしてしまった。
「お母さん、何やってんのかなあと思ったの」
しー先生は怒らない。
私も、もし万が一、
しろがアジをやりたくて待つことが出来ないのであれば、
怒ってまでマテさせることはしたくなかった。
だって、普通の競技会の検分では犬はその場にいないしね。

色々な変化が急激に起こっている気がする。
今日はアジ練をしている間、
ずっと、しろが常に尻尾を振っていて、常に笑っていた。
私も楽しくて、嬉しくて、
そして、何だか涙までもちらりと出てしまった。年のせいかしらね。(爆)

苦労した分、いい方向に向かっている気がする。
しー先生に出会えて、本当に良かった。
神様、感謝。
今度の日曜のアジコンが、色んな意味で楽しみ。




お友達が撮ってくれたシークエンス練習の動画。
かつては20秒くらいかかっていたしろのスラが、
5秒ほどで出来ています。でんでんむし卒業でしょうか。
私の精神状態が深く関わっているらしいので、
今度のアジコンではでんでん復活かもしれませんが、
もうそれも良しとします。
だってここまでレッスンで出来ていて、
もし競技会で遅かったとしたなら、
全部私のせいの他、なにものでもありませんから。

なお、私のでかい馬鹿声が飛び出てきますので、
ご覧になる方がいたら、音量を下げてくださいませ。


シークエンス練習
Commented by nuts at 2007-12-29 00:24 x
今日、早速旦那にも同じ道の散歩だと飽きるって!!
と注意しました(^_^;)
そうなんですね、やっぱり刺激とか変化があるほうが
人間も楽しいですよね。
散歩コース変えます~(^^ゞ

良かったですね!ワンコが逃げると・・・私も道路に飛び出しては
大変っ!!と追いかけてしまいます。
まぁ・・・リードを放す事は滅多にないですが(^_^;)
読んでてもドキドキしてしまいました。

最後の動画っ!!めちゃくちゃ早いですね!!
あの棒を交互にくぐるヤツ!!

いい加減名前を覚えろと殴ってください(-_-;)

明後日ですねー!!ん?日付が変わってるから明日かっ。
アジコン~♪楽しんできてくださいね(^o^)丿
Commented by sirorin-rin at 2007-12-29 01:13
nutsさん、こんばんは!
今、しろと私と友達のために、
一生懸命記録を残しています。
いつか、笑えるために。
半分死んだ状態で、最近のブログは書いているので、
妙な文章とかだったりしたら、どうかご容赦ください。
でも、こうしてnutsさんみたいに、
私の書いた駄文日記でも、何かしら感じてくださっているなら、
本当に嬉しいです。有難う。

今習っているしー先生は、若いのに本当に素晴らしい先生。
確かに言われることは最もで、そして正しいです。
人間も毎日同じ道を散歩していたら、詰まらないですものねえ。
犬だって同じ。でも、なかなか日々忙しくしていたりすると、
そこまで思う余裕が無かったりしますもの。
でも、努力する気持ちがあれば、
犬はついてきてくれる生き物。日々、精進ですねえ。

アジコン、その後仕事だし、
その前の土曜の居酒屋の仕事があるし、
寝れるのは相当遅いだろうし、
多分、へろへろで話にならないかもしれません。まじ(爆)
でも、今年の締めなので、
出来る限り頑張ってきます。
応援ありがと~~~~♪
by sirorin-rin | 2007-12-28 00:54 | アジリティー(引退しました) | Comments(2)